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「リストバンド型活動量計」の歴史をちょっと振り返ってみよう

ウェアラブルデバイスの最新シェアは?

IDC Japanは2020年7月6日、2020年第1四半期(1~3月)の、世界および日本のウェアラブルデバイスの出荷台数「Worldwide Quarterly Wearable Device Tracker 2020Q1」を発表しました。

これによれば、2020年第1四半期の世界のウェアラブルデバイス出荷台数は7,258万台で、前年同期比29.7%増とのこと。このうち、腕時計型は1,692万台で前年同期比7.1%減、リストバンド型は1,524万台で前年同期比16.2%の増加となったといいます(音声アシスタント対応イヤフォン・ヘッドフォンなどの耳装着型デバイスは3,987万台で前年同期比68.3%増)。

日本国内のウェアラブルデバイス出荷台数は合計で165.9万台だそうです。前年同期比60.3%の増加。腕時計型デバイスは27.7万台で前年同期比58.5%増、リストバンド型は13.2万台で、こちらも前年同期比136.5%の増加というから驚きです。

特にリストバンド型のデバイスは、今、注目を増しているジャンルといっていいでしょう。

リストバンド型活動量計の歴史を振り返る

せっかくですので、wearaも仲間入りしているリストバンド型の活動量計の歴史をざっくりと振り返ってみましょう。

実は、活動量が記録できるウェアラブルデバイスが注目を集めるようになって、まだ数年しか経っていません。

昔は歩数と消費カロリーがわかる腰に付けるタイプの歩数計が主流でしたね。比較的「高齢者が使うもの」というイメージを持っていた方も多いのではないでしょうか。

2013年、スマホと連携できる活動量計が海外からやってきた!

そのイメージを覆し始めたのは、みなさんもご存知、最近Googleに買収されたことでも話題の米国のFitbit(フィットビット)と、当社が以前取り扱っていたリストバンド型の活動量計「Jawbone(ジョウボーン)」です。

Jawboneのモーションセンサー内蔵リストバンド「UP™」を発売 | トリニティ

一気にテクノロジー色をまとい始めたのです。

2013年、Fitbit社のとても小さなクリップ型の活動量計が日本に上陸しました。「Fitbit Zip」と「Fitbit One」です。クリップタイプなので、ポケットがなくても使えるところ、データをスマートフォンで管理できるところがポイントでした。

加えて「Fitbit One」は、専用のバンドに入れて手首に巻くことで睡眠が記録できるというユニークな特徴がありました。昼間は胸に挟んで活動量を記録し、夜は手首に巻いて眠る……なんとも斬新な製品でした。ただし、睡眠の記録性能自体はいまひとつだった気がします。

スタイリッシュさで注目を集めたのは、日本では2013年に発売され、ほっしぃも飛びついた「Jawbone UP」です。日本未発売の2012年頃、海外の発表会を取材するIT系の記者たちが、「Jawbone UP」を一足早く「手首」に巻いて帰国してきたのを覚えています。まさに黒船襲来でした。

当初データの同期はワイヤレスではなく、データを転送するために3.5ミリのイヤフォンプラグをスマートフォンのジャックに直接差し込んでいたのですが(笑)、だからこそ幅広い機種に対応すると謳っていました。

その後Fitbitもリストバンド型にシフトしはじめ、そこからウェアラブルデバイスの特徴が、「リストバンド」「活動量記録」「睡眠記録」の3点に集まりだしたといっても過言ではありません。

ただし、当時のJawboneもFitbitも、睡眠を記録するにはボタンを押すか、タップしなくてはなりませんでした。

ちなみに、2013年ごろは国内でもウェアラブルデバイスを使った健康サービスに注目が集まっていました。ドコモは独自のリストバンド型活動量計「ムーヴバンド」を、ソフトバンクは「fitbit flex」を独自の健康管理サービスに導入していたんですよ。

2014年、2015年頃、睡眠の自動記録化、心拍センサーの搭載が進む

流れがさらに大きく変わったのは、2014〜2015年頃です。

この頃は数え切れないほどの製品が登場し、リストバンド型活動量計界隈がもっとも活気を帯びていた時代だったと思います。というのも、睡眠の自動記録が可能になったとともに、心拍センサーを搭載するデバイスが続々と発表されたからです。

その後はスマートウォッチの機能として活動量と睡眠の測定機能が標準になり、さらに心拍センサーが当たり前になり、価格も数千円台から2万円前後のものまで、ピンからキリまでの時代に突入しています。

玉石混淆ではありますが、手を出しやすい価格帯の製品が増えたことで、いっきにユーザーが増えたのかもしれません。

2020年「weara」が歴史を……?

さて。

そんな歴史をバックに、現在wearaの開発が進んでいます(遅れてすみません!)

とても地味ですが、「weara」の 大きな特徴(価値)をご紹介しましょう。

この事実を知って、あなたは何を考えますか?

★★★weara元担当のすずまりさんと、らいらさんの記事を「weara blog編集部」としてこちらのアカウントにまとめています。★★★