睡眠をトラッキングする意味とは? 自分の眠りを可視化するとわかること
前回、現在のウェアラブルデバイスのシェアと、リストバンド型活動量計の流れを簡単に振り返ってみました。
世界的に見ると縮小傾向のようでしたが、日本においては意外と伸びていることがわかりましたね。
しかし、これまで自分の活動量や睡眠を記録したことがない方にとっては、そんなものを使って何になるのだろう? と思うかもしれません。
Contents
「規則正しい生活」は睡眠改善の基本
「よく寝ましょう」
「規則正しい生活をしましょう」
子どもの頃から、耳にタコができるほど言われてきた言葉です。
実はこれが睡眠改善学における基本中の基本。
睡眠における基本中の基本ということは、心身の成長における基本であり、仕事におけるパフォーマス発揮の基本であり、スポーツで成果を上げるための基本であり……挙げると切りがありませんが。
睡眠がもたらすものについては、本ブログの中でも過去にご紹介しておりますので、ぜひご覧ください。
寝ているときの自分、わかりますか?
「なかなか眠れないんですよ〜」
「よく眠れないんですよ〜」
という方は、その原因を振り返ったことがあるでしょうか。意外と自分がどんな生活習慣を送っているのかを、認識できていないのではないでしょうか。
ひとくちに眠れない原因といっても、その人の年齢、性別、習慣などによってさまざまです。
たとえば、夜眠れないと言う人が、実はかなり昼寝をしていた、なんてことがありえます。運動不足が原因かもしれません。そもそも寝ようとしている時間が、体内時計や体温の変動を無視した時間帯かもしれません。ストレスが原因の可能性もあります。
寝てるはずなのにいつも眠いという方は、もしかしたら夜間の中途覚醒が多いかもしれません。場合によっては、ひどいいびきや長時間の呼吸停止が起きているかもしれません(睡眠時無呼吸症候群の疑い)。
就寝中は、寝ている本人が状態を自覚することは困難です。仮にパートナーがいたとしても、一晩中様子を観察してくれるわけではありませんし、気づかれないケースもあります。
また、昼間は「睡眠に悪い」と知らずにやってしまっている行動パターンがあるかもしれません。
そんな自分では気づけない状態をデータとしてとらえ、アプリ上で可視化してくれるのが、1日を通して活動や睡眠を記録できるデバイスです。
自分の現実を知ることが改善の第一歩
それだけで原因のすべてがわかるわけではありません。
しかし活動時間帯、活動量、心拍数の変動、睡眠時間、睡眠深度をとらえることで、自分の生活習慣と睡眠の実態が見えてくることもあるのです。
自分を変えたいと思っている方にとって、強い味方になってくれることはいうまでもありません。