スマートフォンにも睡眠を測れるアプリがあるから、それで十分じゃない? wearaを選ぶ理由はどこに?
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睡眠を可視化するなら、スマホの無料アプリが手軽で便利!?
今すぐ自分の睡眠を可視化したいなら、もっとも簡単な方法は、スマートフォン用のアプリをインストールすることです。
アプリを起動して、起床時間をセットしたら、枕の横に置いたままで眠ります。すると、スマートフォンに搭載されている加速度センサーが、寝ている時の体の動きに反応し、そこから眠った時間、起きた時間、睡眠の深さなどをグラフ化して教えてくれます。
確かにスマートフォンの加速度センサーで体動を検出することで、ある程度の予測はできるようです。最近ではビデオ映像から睡眠の状態を推測しようという研究もあります。
「だったらそれを使えばいいでしょう」
実際にそう考える方もいるようです。
学術的に「睡眠」の状態を知る方法とは
問題は、そのデータをどこまで信じられるかということです。
学術的に睡眠の状態を測定するには、「終夜睡眠ポリグラフ(PSG)検査」を行ないます。以前このブログでもその体験談をお伝えしましたが、そのときの写真をご覧ください。
頭には脳波をはかるセンサー、鼻には呼吸をはかるセンサー、脚にはむずむず脚症候群かどうかを調べるセンサー…全身に10種類ほどのケーブル(っていうのでしょうか)がつながれました。
上記の記事の写真が一目瞭然ですね。
枕元のスマートフォンは、この検査に匹敵する精度を出せるでしょうか。
睡眠測定デバイス選びが難しいワケ
では、リストバンド型のデバイスはどうでしょうか。
以前ご紹介した通り、リストバンド型の活動量計の登場により、手首に巻いたまま眠ることで、アプリを起動することなく自動的に睡眠が記録できるようになりました。
しかし、その精度がどこまで信頼できるのかは、ユーザーにはまったくわかりません。
ここが睡眠測定ができる製品選びの難しいところ!
3種類のデバイスを同じ腕につけて眠ってみたら、就寝時刻、起床時間、睡眠パターンが全部違ったなんてことがあります(笑)。 起床時間は実際に体が起き上がるなどして動くので分かりやすいのですが、眠りの深さに至っては、何を信じればいいのかその基準がないので困りますね。
ただ、おかしな製品はすぐに分かることもあります。
「最近、睡眠が測れる安いバンドを買いました。昨日の夜は深い眠りが5時間ありました♪ よく寝てた!」
友だちのこんなツイートを見たとき、「深い眠りが5時間出るなんて、そんなことあるわけがないんですが」と思いました。
一晩に深い眠りがどれくらい出るかは、年齢、さらに体調などによって変わりますが、全体の20%程度とされています。それを知っていれば、5時間という数字の異常さはわかりますね。
ちなみに、1回のまとまった睡眠のうち、深い睡眠は前半にでやすいという特徴があります。特に「最初の深い睡眠」は成長ホルモンの分泌に大きな影響を及ぼしているので、とても大切なんですよ。
「weara」はアクチグラフとの一致率95%以上を目指しています
デバイスの測定精度について、ユーザー側で判断することは無理といっていいでしょう。
強いていうなら、名の知れたメーカーの、それなりの価格帯にある製品の場合、PSG検査のような学術的に信頼されているデータと比べて精度を高めている可能性は十分考えられます。
wearaは、「アクチグラフ」との一致率95%以上を目安としています。
「アクチグラフ」とは、世界の睡眠の研究分野で使われており、多くの文献も発表されているAMI社の腕時計型の活動量計です。
PSG検査は就寝中の状態を正確に記録できる反面、被験者の負担は大きく、またつけっぱなしで放置することもできないため、測定中は他の研究者の立ち会いも必要となるなど、気軽に実施できるものではありません。
その点、腕時計型の「アクチグラフ」は被験者の負担は少なく、また1日を通して活動を記録することができます。ただし、個人が気軽に手を出せる価格ではありませんし、スマートフォンと気軽にペアリングして、というわけにもいきません。
その点、wearaは、睡眠研究分野のワールドスタンダードである「アクチグラフ」との高い一致率を誇りながら、個人でも活用しやすい価格帯を実現した製品と言えます。
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