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快眠につながる寝室環境の作り方 – デザインと空調編

いい睡眠を得るためには、心地よく眠れる寝具に加え、安心かつ快適にし眠れる「寝室」の存在も大切です。そんな寝室の環境を考える上で、特に意識したいのが温湿度、音、光の3点です。

寝室は「リラックスできる空間」にしよう

スムーズな入眠と快適な睡眠の継続に欠かせないのはリラックス、つまり副交感神経が優位になれる衛生的な環境です。

みなさんの現在の寝室の印象はいかがでしょうか。

デザインというと色などの好みは千差万別ですが、自分が安心できて、リラックスできる空間になっていることが大切です。

視界に入るものも侮れません。見ると不安になるもの、ストレスを感じるものは遠ざけたいですね。ワンルームの場合でも、寝具の周辺は目にすると不快なもの、臭うものなどは排除して、寝るためのエリアとして整えることをおすすめします。

寝具については、一つ前の記事を参考に「この寝具で寝るといつも快適」と心から思えるものでそろえるとベスト。「眠れない」という悩みには、さまざまな原因が考えられますが、なかなか眠れなかった経験の積み重ねで、その寝室に入っても「また眠れないかもしれない」と不安になるせいということもあるからです。

時には音楽や香り、観葉植物などの力を借りるのも手です。安心して眠れる特別な場所であるという演出は惜しみなく行ないましょう。

冬季は温度だけでなく湿度も意識して

寝室の温湿度は快適な睡眠に欠かせない要素です。年齢や性別によっても快適さを感じる温度には違いがありますし、特に高齢者では体感温度の感受性が鈍くなる傾向があるため注意が必要ですが、一般的に睡眠にとって最適な温度は20〜23℃、湿度は50〜60%と言われています。

冬場は室温が多少低くても、寝具さえ適切であれば寝床内気候は一定に保てます。しかし、乾燥が気になって途中で目が覚めたことはありませんか。特にホテルが顕著だと思います。

鼻粘膜が乾燥すると風邪などのウイルスを寄せ付けやすくなるだけでなく、口呼吸を引き起こして喉を痛める可能性もあります。特に冬の寝室では暖房による乾燥に気をつけ、湿度が50%以上になるよう心かげましょう。

乾燥対策の代名詞といえば加湿器ですが、ない場合は布マスクをして眠るのもおすすめです。粘膜や喉の乾燥が防げることに加え、ホコリを吸いこみにくくなります。

ちなみに寝室の窓が大きく、ベッドがすぐそばにあるという場合は冷気を浴びやすくなります。二重カーテンにする、断熱シートを導入するなどの対策をして、窓からの冷気を低減しましょう。

夏場のエアコンは睡眠の前半で

夏場は室温が28度を超えるあたりから、就寝中の温湿度のコントロールが必要になってきます。室温が高いことで体温が下がりにくくなり、入眠しづらくなります。いわゆる暑くて寝苦しい状態です。

室温が28℃以下でも湿度が70%を超える場合は、浅い睡眠や中途覚醒が増えてしまい、睡眠の質に影響することがわかっています。

ここで便利なのがエアコンですね。熱帯夜ではタイマーが切れるとものの10分程度で室温が上昇してしまうので、熱さで目が覚めるという悪循環になりがち。かといってエアコンを朝までつけたまま寝ると、深部体温がもっともさがったタイミングで寒さで目が覚めてしまったりします。

深い眠りは睡眠の前半に多く出現しやすいので、エアコンを作動させるなら、タイマーを上手に活用して、睡眠の前半をカバーしましょう。

エアコンの風が苦手という方は、扇風機を活用しましょう。昔の扇風機はつけっぱなしにするとやはり体が冷えたり、風の影響で妙に疲れたりということがありましたが、最近の扇風機はそよかぜのような柔らかい風を出せます。直接風が体に当たらない工夫をしながら、タイマーを使って睡眠をキープしてください。

<参考文献>
日本睡眠改善協議会 基礎講座 睡眠改善学 第2版(ゆまに書房)
日本睡眠改善協議会 応用講座 睡眠改善学 (ゆまに書房)