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快眠につながる寝具選びのコツ – 掛け布団編

前回、敷き寝具と枕についてお届けしました。

快眠につながる寝具選びのコツ – 敷き寝具&枕編

今回は掛け布団のお話です。

みなさんは今、どんな掛け布団を使っていますか。今が暑い季節ならタオルケットや肌掛けでしょうか。気がついたら何もかけてないという人もいそうですね。掛け布団よりはエアコンの設定温度が気になりそう。

寒い季節はどうでしょう。羽毛ふとんや真綿ふとん、ウールや合成繊維の毛布あたりがスタンダードかもしれません。

では、それらをこれまでどんな基準で選んできましたか。

良質な寝具の条件と掛け布団の役割

掛け布団を選ぶとき「なんとなく+値段」で選んでいたなら、これからは睡眠の質を向上させるという切り口で考えてみましょう。そのためには以下の点を知っておくと便利です。

寝具と人の体の間にできる空間の温度や湿度のことを「寝床内気候」といいます。良質な寝具の条件とは、季節の変化や、一晩にコップ一杯はあるという発汗量に対応しながら、この寝床内気候を温度32〜34℃、相対湿度50±5%の範囲で保てるものとされています。人の体は掛け布団と敷き寝具に包まれていますから、掛け布団はその役割の半分を担っているということですね。

その役割に相応しい条件は、保湿性、通気性、寝返りのしやすさをサポートする軽さ、首や肩周りのすきま風を防止できるフィット性、寝返りをしたときにズレにくいなじみ性です。意外と重さは重要です。重たい掛け布団は寝返りしにくく、体に重みがかかることで睡眠の質を下げやすいのです。

羽毛布団が快適な理由

ここで浮かんだものがありませんか。そうです。寒い季節の定番「羽毛布団」はこれらの条件をクリアした良質な掛け布団といえます。

羽毛布団はその素材がダック(マガモやカルガモ)やグース(ハイイロガンやサカツラガンなどのガチョウ)といった水鳥の羽毛なので、軽く、体を保湿する役割があります。

吸放湿性に優れるため蒸れにくく、中のダウンがバラバラなので体にフィットしやすく、寝返りをうっても隙間ができにくいという特徴があります。

また、その軽さから布団の上げ下ろしなどの扱いも楽なので、いろんな意味で体の負担がない寝具です。

羽毛布団と毛布はどちらを上にしたらいいの?

冬は寒さに応じて羽毛布団に毛布などをプラスしますね。このときどちらを上にしたらいいか悩んだことはありませんか。

決めるポイントは毛布の素材と吸放湿性です。もし毛布が化学繊維の場合、羽毛布団の上がおすすめです。内側で使うと温まるのは早いかもしれませんが、汗がなかなか逃げず、寝ている間にムレて中途覚醒の原因になります。ウールや綿などの通気性のよい天然素材なら、内側で使ってもいいでしょう。

寝具をチェックして睡眠の質を向上させよう

睡眠習慣や生活習慣を変えるのは簡単ではありません。しかし、寝具はパッと交換でき、睡眠の質の向上に即効性があります。

朝首が凝っている枕、肌触りがよくないシーツ、腰が痛いマットレス、最近なんとなく温かさが減ったような、薄くなったような気がする掛け布団・・・それらは交換のサイン。違和感があるまま使い続けていると、それが睡眠の質の低下に繋がっていることも考えられます。

これまでこだわったことがなかったという方は、ぜひ一度見直してみましょう。

<参考文献>

日本睡眠改善協議会 基礎講座 睡眠改善学 第2版(ゆまに書房)
日本睡眠改善協議会 応用講座 睡眠改善学 (ゆまに書房)
白川修一郎「命を縮める『睡眠負債』を解消する 科学的に正しい最速の方法(祥伝社)