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実は似ている!? 恋愛と運動の脳反応

昔から夏は恋の季節などと言われますが、あながちデタラメでもないようです。

夏休みや夏祭り、花火など、夏は普段味わえないような独特の非日常感があり、脳内では恋にかかわる神経物質がたくさん分泌されるために、恋に落ちやすい状態になるようです。

恋をした時に起こるこの脳内の変化は、実は運動を継続して行なった時の脳の変化と似ているのです。恋と運動、まったく共通点はないようにみえますが、いったいどういうことなのでしょうか?

この記事では、恋や運動をした時の脳内の変化や2つの共通点について見ていきます。

 

恋愛している時の脳は中毒者に似た状態

恋に落ちた時、多くの人が四六時中その人のことを想像し、相手の一挙手一投足が気になり、不安になったり天に登るほどの幸福感を感じたりするものですね。このような時、いったい恋をしている人の脳の中はどんな状態になっているのでしょうか?

恋に落ち、しばらくの間、脳内ではアドレナリン、ノルエピネフリン、ドーパミン等の脳内物質が大量に分泌されます。アドレナリンやノルエピネフリンの分泌で交感神経が優位になり、胸がドキドキし、さらにドーパミンによって高揚感や快感がもたらされます。

この時、恋をしている人の脳は、薬物中毒やパチンコ、アルコール中毒などに陥っている人の脳と似た状態になっています。

 

恋をしている脳は次第に落ち着いていく

しかし、恋をしている脳が薬物などの中毒者と違う点は、この反応が恋愛初期に限られるということです。

恋愛が始まり、相手との信頼関係が出来上がってくると、オキシトシンという脳内物質が分泌されます。この物質は恋愛初期のような盲目で熱烈な感情ではなく、信頼や一緒にいたいという気持ちを強くします。

親密な人間関係を育みたいと感じられるように作用していくのです。

 

持続的な運動をしている人の脳

一方、持久力を発揮する運動を継続して行なっている人の脳では、高揚感や幸福感を感じさせる脳内物質エンドルフィンや内因性カンナビノイドが分泌されています。

この脳の反応はマイルドな薬物中毒のような状態を引き起こします。

薬物を摂取した時のように、一気に膨大な量の脳内物質が放出されるわけではないため、深刻な中毒症状や依存につながることはありませんが、この脳の反応が運動を継続して行なうためのキーの一つになっていると言えます。

 

脳の変化が運動や恋をする原動力に

子どもが生まれた親の脳では、ドーパミンを分泌する報酬系と言われる部位が大きくなることが分かっています。

この増大の程度が大きいほど、親たちは子どもを「かわいい」「非の打ちどころがない」と感じるのです。

子どもに対する親の脳内変化が、自然に子どもをかわいがり育てる後押しとなるように、恋をしている時、運動を継続して行なっている時、脳の変化は人をその行動に惹きつける原動力になっていると言えそうです。

 

参考文献:ケリー・マクゴニガル「スタンフォード式 人生を変える運動の科学」 大和書房,2020年,p.94-98

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