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現代人は自然欠乏症候群! グリーンエクササイズで自然を感じよう

近年、子どもの体力低下が懸念されており、また大人ではうつ病などの精神の不調を抱える人が増えています。

実はこれらの傾向は、屋外活動が減り、自然に触れる機会が減ったことと何らかの関わりがあるのではないかと考えられています。

今回の記事では、私たちが見失いつつある、「自然と触れることで得られる力」を実際の研究データとともにお伝えしていきます。

 

自然体験が豊富な子どもの特性

2005年に信州大学は、自然の中での遊びや体験活動を数多く行なっている幼児教室に通っていた小学1年生から4年生の卒園児51名の保護者を対象とし、卒園後の児童の生活について質問調査しました。

この幼児教室は標高約1,000mの高原地帯にあり、人工的な整備は最小限にとどめて自然環境をそのまま活用している施設です。

調査の結果、 幼児教室卒園児に多く見られる特徴として、運動能力や体力が高く、自然への理解が深いこと、また、望ましい生活習慣が身についていることが明らかになりました。

特に内面的特性では

  • ワクワクするようなことが好きだ
  • 良いこと悪いことを自分で判断することが多い
  • 他人に頼らず一人で何かをやろうとよくする
  • 失敗を恐れず、積極的に行動する
  • 次に何をすればよいかを考えられる

といった生きていく上で重要と考えられる力が高いことが示唆される結果となっていました。

 

自然の中で過ごすことは、意識を拡大させ自己超越につながる

このような例は、もちろん子どもに限ったことではありません。

立教大学が2012年に首都圏の大学生男女44名を対象に行なった研究実験では、自然の中に身を置くことは、その人の死生観や人生観にまで大きな影響を与えることが分かりました。

この実験では、被験者を森林が豊かな山村のコテージのグループと、ビルが密集した都市にある大学キャンパスのグループの2つに分け、異なる環境において、同様の死生観や人生観、生きがいなど、スピリチュアル的な要素を含む講義を行ない、講義の前後における内面の変化についての調査を行ないました。

その結果、森林が豊かな環境のグループでは、都市部のグループと比べ、死生観や人生観など内面に大きな変化が見られたのです。

具体的には、死生観では、死後の生仮説、生まれ変わり、ソウルメイト仮説、因果関係仮説などスピリチュアルな仮説を肯定する方向にシフト、恨みなどについての許しや寛容の尺度が上昇、生きがい感が有意に上昇するといった結果内容でした。

現代人は生活が豊かになり便利になったことと引き換えに、自然欠乏症候群の状態になっているのかもしれません。

自然の中に身を置き、自然と一体化することにより、私たちは悩みや困難といった個人的な意識から解き放たれ、自分たちもこの広大な自然界に根付いた存在であるという広く力強い視野や感覚を得ることができると考えられます。

そしてその感覚は、私たちが人生において絶望や困難に陥った時、希望や楽観的な気持ちを取り戻し、前に進むための大きな力となるでしょう。

wearaと一緒に、ぜひ公園などの自然豊かな場所でランニングする習慣を身につけてみてくださいね。

 

参考文献:ケリー・マクゴニガル「スタンフォード式 人生を変える運動の科学」 大和書房,2020年,p.223-230

信州大学「幼児期に豊富な自然体験活動をした児童に関する研究」 国立オリンピック記念青少年総合センター研究紀要,第5号,2005年,p.69-80

立教大学コミュニティ福祉学部「自然環境がスピリチュアルな講義の効果に及ぼす影響」 トランスパーソナル心理学/精神医学,vol.12,2012,p.90-104

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