TOP

睡眠途中で目覚めてしまう人のための睡眠負債解消法

みなさんは毎日、充分な睡眠がとれていらっしゃいますか?

睡眠についての悩みの中でもよくあるのが、睡眠途中で目覚めてしまうことによって睡眠の質が低下してしまうことです。

ほうっておくといつの間にか睡眠不足が蓄積され、睡眠負債を抱えてしまうことになります。

今回は睡眠途中で目覚めてしまう「中途覚醒」の問題の原因、対処法についてお伝えします。

 

頻繁な中途覚醒は睡眠障害の可能性も

このような症状はありませんか?

  • 不眠
  • 睡眠関連呼吸障害(睡眠時無呼吸症候群)
  • 夜になると、脚がムズムズする、かゆみや痛みがでて眠れない(レストスレッグス症候群)
  • 睡眠中に脚や腕がピクピク繰り返し動いたり、跳ねたりすることによって睡眠を妨げられる(周期性四肢運動障害)
  • レム睡眠行動障害

これらの症状によって睡眠中にひんぱんに目が覚めてしまう場合、睡眠障害が原因であることが多いと言われています。

睡眠障害は専門の医療機関で治療することで改善が可能ですので、気になる症状のある人は一度受診されてみてもいいかもしれません。

睡眠障害認定医と専門医療機関一覧(日本睡眠学会ホームページより)

また、夜間頻尿による中途覚醒では、泌尿器科での治療によって改善が期待できます。

睡眠障害や夜間頻尿以外でも、精神障害、神経疾患など根本の治療を行うことにより、中途覚醒の改善が可能になるケースもあります。

 

睡眠導入剤の使用で留意したい点

睡眠障害改善のために医療機関を受診する際、睡眠導入剤が処方されることがあります。

日本で比較的高頻度で処方されるベンゾジアゼピン系の睡眠導入剤について、長期の服用により認知症リスクが高まることが明らかになっています。

2014年にフランスのボルドー大学の研究者によって行われた調査により、180日以上常用した場合、認知症リスクが1.84倍まで高まることが明らかになりました。

また、弘前大学の2016年~2019年の研究においてもベンゾジアゼピン系薬剤と認知症リスクの関連性が認められています。

睡眠導入剤を使用する場合は、この点に留意し、漠然と常用を続けないよう注意することが必要です。

 

日中のうたた寝や居眠りが中途覚醒の原因になるケースもある

特に病気の自覚症状がない場合、日中のうたた寝や居眠りの習慣が睡眠分断の原因となることがあります。

日中の居眠りは短時間の仮眠で防止

日中にどうしても居眠りをしてしまう人には短時間の仮眠が有効です。短時間仮眠には脳のリフレッシュ効果があります。

年齢によってより効果の高い仮眠時間が異なり、

  • 10代では10~15分
  • 20代~55歳くらいまでは15分~20分
  • 55歳以上では30分程度

がよいとされています。

反面、1時間以上の仮眠を不規則な時間にとると認知症のリスクが上がる研究報告がありますので、あくまで短時間の仮眠をおすすめします。

また、仮眠前は濃いお茶やコーヒーなどカフェインの入った飲料を飲んでおくと仮眠から覚醒がスムーズになるほか、仮眠直後はできるだけ明るい場所にいることで、仮眠の効果がより長く持続します。

 

今回の記事では睡眠の問題、特に睡眠途中に目が覚めてしまうケースの原因と対処法をご紹介しました。

睡眠で疲れを毎日リセットして、健やかな日々を過ごしましょう。

 

参考文献:白川修一郎「命を縮める『睡眠負債』を解消する 科学的に正しい最速の方法 祥伝社,2018年,p.223-230

参考:弘前大学医学研究科「ベンゾジアゼピン系抗不安薬の長期投与による認知機能低下メカニズムの解明」2016年-2019年

wearaに関連する情報をブログでお届けします。